犬 目 線

妻くれおちゃんは　今でこそ落ち着いたものの、
新婚当時は　鬼嫁でした。

このいたずらっぽい　キュートな目にだまされてはいけません。

（眉間のシワを予想させる　てっぺんの俺のシワ）

美女クライフちゃんに言い寄ろうとすれば
ほっぺをガブーッ


イケてる姐さん　じゅんじゅんをナンパしようとすれば
下からガブーッ


こんなに可愛いのに　中身は鬼嫁！


かわいそうな俺‥‥。

しかし、鬼嫁は寛大な嫁でもあるのです！


どんなに　くれちゃんがオモチャを欲しがっても
俺は般若顔で睨んで終わり。


とある日などは　日に干していた犬たちのクッションのうち、
自分の青いクッションでなく　くれちゃんのフカフカクッションを選んで寝ることにした。
その所有者である　くれちゃんは
「あたくちも　そのクッションで寝たい！」と力の限りひっぱりますが
俺は踏ん張って　その場に居座り続けることにしました。



そのクッションがすっかり気に入った俺は
鼻の穴をふくらませて　ナイラボーンダイナソーを堪能し、
妻くれちゃんは　それを見つめるだけ。


こんなひどい仕打ちをしても
くれちゃんは　俺に三行半をつきつけることはありません。

よくできた妻だ。
大切にしなければ。